HAIR STYLIST

銀座マツナガでの修行

高校を卒業してすぐに銀座マツナガでの修行がはじまりました。
当時の銀座マツナガは、4店舗で9人の同僚を入れて総勢36~38名、私の配属は浅草ビューホテル店に決まりました。成田店店長から「一番厳しい店で鍛えなさい」と薦められていたのですが、このお店は銀座マツナガ全店の中でも“お客様の要望と指導が一番多く”とても勉強になりました。

お店には同じ目標をもっていた先輩もいて、おかげで具体的な目標を持つことができました。私は“10年間の修行で1,000万円貯金し独立開業する”を目標に掲げて修行に励みました。

最初に挫折を感じたのは私が“レフティー(左利き)”だったことです。
理容の仕事は右手で行うことが多く、左利きの私は細かな技術の習得に同期の何倍も苦労しました。当時の銀座マツナガは技術レベルの高いメンバーが揃っていて、職人気質の強い先輩ほど指導は厳しいものでした。中でも〈剃刀〉と〈アイロン〉の技術指導は特に厳しく、難しいものでした。

結局、同期で早い人は入社3か月後からお客様の担当を始める中で、一番遅い10か月後にようやくお客様の担当することができましたが、まだまだ安心できる腕前ではありませんでした。その後も技術の取得と向上をめざして人10倍の練習を繰り返して、修行開始から1年経った頃に「左手」の使用が解禁されました。

「右手」で行ってきた訓練を「両手」で続けることは難しくありませんでしたが、大切なのはどの位の“質”をめざして取得していくかだと思います。私はすべての理容師を超える「最高の理容師」をめざして、右手での修行を進んで選び、右手による〈剃刀〉の施術を2年間でマスターすることができました。
現在では利き手の左手も使う本物の“二刀流”を駆使していますが。“二刀流”だということを、いまだにお客様に見破られたことは一度もありません。尚、使う手の左右比率は7:3で右手主体です。

〈アイロン〉は平成2年より本格的な練習をはじめました。
最初に始めたアイロン(道具)が運悪く右手専用だった為に、ここでも細かい技術の習得に大変苦心しました。

〈アイロン〉の作業では、右手での力加減の強弱が最大のポイントとなります。練習用マネキンを相手に、一つのアイロン技術を行なうのに一連作業工程を“約500回・40分以内”に行うのが適正です。作業回数が多すぎると熱で髪を傷めることになり、時間が掛かり過ぎるとアイロンのかかり斑(むら)が出てしまうのです。

〈アイロン〉技術の習得も、持ち前の根性で寝る間も忍んで練習しました。神経が擦り切れ、円形脱毛症になりながらものにすることができました。現在、〈アイロン〉は大きく6種類のかけ方をマスターしています。
度重なる練習の中で、大事なものを発見することもできました。それは「気持ちの良いアイロン」です。最大のポイントであるアイロンの力加減による「気持ち良さ」です。

私のアイロンの「極み」とは、「熱い」「痛い」「髪が痛む」を取り除きプラス「気持ちいいアイロン技術」のことです。「熱い」「痛い」「髪が痛む」は、一般にもっとも心配される項目だからです。

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